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菊姫の酒造り

ご存じですか「姫と語る会」

山田錦の里 吉川(よかわ)七集落と菊姫の関係

酒米の王者として半世紀以上君臨し続ける山田錦に多言は要さないでしょう。「良い酒は良い原料米からしか造れない」と菊姫 では従来より考えていますが、この良い米、それも最高の山田錦をどうやって手に入れるかが問題でした。
これほど山田錦が脚光を浴びる二十年ほど前から日本一の山田錦の生産地として名高い兵庫県美嚢郡吉川町 に菊姫は足しげく通いつめてきました。当時、値段の高い山田錦は他メーカーが手を出しにくくなっており、また菊姫側の熱心さが通じ、何とか三〇〇俵を入手すること ができました。それが吉川と菊姫の繋がりの第一歩でした。そして現在、吉川町の全生産量の 約1/4に相当する一万俵を菊姫は毎年確保 しています。この数字は単なる契約栽培を超え、 生産者との信頼関係が築かれてきたことを物語っています。その交流会が自然発生的に生まれた「姫と語る会」です。

「特AAA」指定の物語るもの

吉川町は「村米制度」と言って、生産する側とそれを買い付 ける蔵元が一体となって酒米作りを育んできた長い伝統を誇る地域。農家の生活を保障するとともに品質の良い酒米を二人三脚で育てあげてきた歴史があります。 吉川は生産地として「特A」のなかでも、さらに最高ランクに位置する「特AAA」指定されている山田錦の里。 「姫と語る会」のメンバーは、この吉川の七つの集落、吉安上地区(きちやすかみ)、吉安下地区(きちやすしも)、大沢地区(おおそ)、米田地区(よね だ)、 鍛治屋地区(かじや)、貸潮地区(かしお)、 山ノ上地区(やまのうえ)の篤農家の皆さんと菊姫の間によって構成され ています。
「姫と語る会」に属している皆さんは情熱をもって、どこにも負けない日本一の山田錦を育てることに誇りと情熱をもって取り組んで下さっており、菊姫の酒造りはこの方々の力なく しては成り立ちません。
菊姫は国内の日本酒の生産高からすれば0.1%に満たないくらいですが、山田錦の全国生産量の約1/30に相当する一万俵を毎年確保していることになります。これは菊姫の生産高からすると異常に多い数字であることは改めて言うまでもありません。 今後も菊姫は最高の山田錦を使った酒造りを続けてまいります。