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「初雪の鶴来で進む、冬の吟醸仕込み」
12月に入り、本社のある石川県鶴来でもついに初雪が降りました。
地面にはそれほど積もりませんでしたが、屋根や山がうっすらと雪化粧して、冬の気配が一気に濃くなってきました。

気温もグッと下がり、この時期の洗米作業はまさに“体の芯まで”冷え込みます。
洗米に使う水温は一年を通して約15℃なのですが、そこへ冷たい風が吹き込んでくると、じわっと体温が奪われるような感覚になります。

11月下旬から始まった吟醸の仕込みも順調に進んでいます。
今では10本近くのタンクに醪が仕込まれ、アイテムや仕込み日数によって、それぞれが個性のある表情を見せてくれています。


各工程でも、吟醸造りならではの丁寧で繊細な作業が続いています。


そんな中、昼食には社長から嬉しい差し入れが。
能登の冬の味覚といえば……そう、「牡蠣」です!!
寒い時期ならではの濃厚な旨味が体にしみわたり、冷えた身体をホッと温めてくれるひとときとなりました。


蔵の中には張りつめた空気の中にも、少しずつ仕上がっていく香りや気配が漂い、
「いよいよ今年も吟醸の季節が来たな」と実感させてくれています。
