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お知らせ

11/08

「新米の分析 ~カリウム分析~」

10月下旬、今年の山田錦の新米の入荷が始まりました。

お米は同じ品種・産地であっても、お酒造りをする上で違いが出ます。
その要因のひとつが微生物の活動に影響を与える「ミネラル分」です。

そこで、菊姫では新米を使用する前に、カリウムというミネラル分が今年は
多いのか、少ないのかということを調査してお酒造りに臨んでいます。

入荷してくる玄米はロット毎に平均的な玄米ロットの代表サンプルを造り、
試験精米機で次々と精米していきます。

また昨年の振り返りやR3BYでの新米の切替り前後の白米を比較するために、
実際の精米機の白米も調査します。
こちらは該当の白米ロットで色々な目的で取ったサンプルを混ぜ合わせて、
白米ロットのカリウム測定サンプルとします。

少し手間ですが、お米は不均一な原料ですから、より正確な状況把握には必要な
ひと手間です。

社内でカリウム抽出液を作成するところまで行い、石川県農林総合研究センターへお邪魔します。

原子吸光度計という機械を使用させていただきます。原子の炎色反応を特定の波長(特定の原子)について測定できる機械です。
粗タンパク分析でも機械を石川県農林総合研究センターさんには使用させていただいており、この場を借りて改めてお礼申し上げます。

時期は秋が深まりつつあり、社内の柿や銀杏は取り頃。
新米を使用する準備が着々と進んでいます。