菊姫 > 吟醸酒とは?

お知らせ

05/15

吟醸酒とは?

先日、お客様より電話で「吟醸酒とはどんなお酒ですか」という
お問い合わせをいただきました。
今回は、吟醸とは何かについて書いてみたいと思います。
清酒の世界で「吟醸」という言葉が使われ始めたのは、
明治時代中期ごろからです。現在のような定義はなく、
「吟味して醸造した酒」という意味で使われていました。
現在は「精米歩合60%以下の(玄米を40%以上削った)白米を使い、
吟醸造り(低温・長期発酵などを指す)をした酒で、固有の香味や
色沢が良好なもの」と定められています。
精米歩合50%以下の白米を使用したものについては、
「大吟醸」の表示が出来ます。
明治時代に、酒造技術と品質向上を目的として清酒の品評会が
開催されるようになりましたが、この品評会への入賞を目指して
試行錯誤し、酒造りの技術を高めていく過程で吟醸造りが生まれ、
普及していきました。
そのころの吟醸酒は、日本酒度が+10~12、酸度が2.0~2.5mlと、
現在のものよりかなり辛口で酸味も強かったようです。
やがて、品評会で優秀な成績を得た蔵の酵母を醸造協会が採取し、
純粋培養して全国に頒布するようになりました。
また、昭和に入って「竪型精米機」が開発されたことで、
現在のような高精白が可能になり、吟醸酒の酒質も変わっていきました。
昭和20年代には、リンゴやバナナ様の華やかな香りを作り、
低温での発酵力に優れた酵母なども発見され、
華やかな吟醸香と綺麗な味わいを持つ吟醸酒も出てきました。
しかし、せっかく手間隙をかけて造った吟醸酒も
あくまでも品評会用に造られたものであって、
そのまま市販されることはありませんでした。
現在では清酒の1ジャンルとしてすっかり定着しましたが、
昭和50年に製造方法による表示区分が出来るまでは、
市販される吟醸酒はほとんどなかったのです。
菊姫では「品評会だけではなく、飲んで愉しめる吟醸酒を」との想いから、
昭和43年に「大吟醸」の販売を開始しました。
今では、菊姫の看板商品の一つになっています。
この「大吟醸」は、じっくり熟成させることで、
より深い旨味を引き出した逸品です。
華やかな香りと軽快かつフレッシュな味わいの「B.Y.大吟醸」との
飲み比べもお試し下さい。
 IMG_3147.jpg
 
  左・「B.Y.大吟醸」 1800ml・10,000円 720ml・5,000円 
  右・「大吟醸」     1800ml・12,000円 720ml・6,000円 
 
製品に関するお問い合わせは、076-272-1234 までお電話いただくか、
メールで webmaster@kikuhime.co.jp までお願いします。
 
 ※ 製品の価格は、税込みの希望小売価格です。
    販売店によっては価格が異なることがございます。
~ Facebookページもよろしくお願いいたします ~
  https://www.facebook.com/kikuhime001