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「新米の分析(カリウム分析、アルカリ崩壊)」
10月下旬頃から、ようやく今年の新米も入荷し始めました。
紙袋のものには生産者の名前が入っていますが、今日張り込むお米は田圃調査を
行ったことのある方々ばかりでした。
同じ産地、品種でもお酒造りをする上では、その年の傾向というものがあります。
よく言われるのは「溶け具合」や「発酵の強弱」です。
一般的なお米の分析も行いますが、造りへの影響に関した部分の分析は急務です。
精米して枯らして使用するので、玄米の入荷から仕込での使用までは期間が少し
あるので、その間に急ピッチでいろいろ調べていきます。
カリウム分析は外部に機械を使用させて頂いて、調査をしています。
せっかくなので昨年を振り返るために各アイテムの昨年の白米サンプルなども調べます。
精度を高めるために、サンプル作りにもひと手間かかります。
新米は、入荷の続く玄米をロット別に試験精米機で規定の精米歩合まで
精米をします。
それらを粉砕後、塩酸で抽出液を作り、カリウム測定を行います。
「カリウム分析」、「アルカリ崩壊分析」も無事終わり、今年度の入荷米の
様子が見えてきました。新米の仕込みに向けて、準備は万端です!!