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「吟醸酒の仕込みも増えてきました」
11月も、もう終わりですね...。
「明治蔵(1t仕込)」では吟醸酒の醪が増えてきました。
吟醸酒のお米は、小ロットで「限定吸水」という水の吸わせ方をして洗います。
昼寝中の休み場の横には、午前中に洗米し、浸漬・水切りをした白米が。
そのお米は、翌日の早朝から蒸され、朝食休憩後に日々仕込まれていきます。
朝食後の仮眠中の休み場の横にある甑からは、静かに蒸気が上がっています。
醪は三段仕込。小さいサイズの「添(そえ)」。酵母の増殖を待つ「踊(おどり)」。そして「仲(なか)」、「留(とめ)」と4日間かけて徐々に原料の量を増やしながら仕込んでいきます。
酵母が一気に、薄まらないようにするための先人の知恵ですね。
今ある醪は、まだ日数が若いものばかりですが、日々状貌が変化していきます。
(状貌(じょうぼう):発酵の進行に従って、醪に現れる泡の様子など)
仕込直後は、まだお米が全く動かない状態ですが、少しずつお米が溶けて発酵が
進むとゆっくりとした流動が起こり、筋泡となります。
その後、水泡・岩泡・引泡・落泡・地と呼ばれる状貌の変化を遂げていきます。
今はまだ岩泡の手前までの段階です。
醪が賑やかになるのは、もう少し先です。