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お知らせ

12/18

「吟醸酒の仕込みも進んできました!」

おはようございます!
週末は金沢では30センチを超える大雪でした。
12月中の30センチ超えの積雪は2005年以来らしいです。
夜寝る前には何もなかった雪が朝起きたらこんもり積もっていた!
なんて子供のころは嬉しかったんですけどね。(*_*)
 
菊姫のある鶴来でもしっかり雪が積もっています。
金沢で降っていなくても鶴来では積もっているということは日常茶飯事なので
このくらいでは鶴来の人はビクともしませんけれども
皆さんは北陸に来るときは少し心構えが必要かもしれませんよ!
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さて、甑起こしからあっという間に2か月が過ぎてしまいました。
 初めは3t仕込で純米酒などを造る「昭和蔵」での仕込スタートでしたが、
11月半ばからは1t仕込で主に吟醸酒などを造っている「明治蔵」の仕込みも始まりました。
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 それから1か月弱がたち、明治蔵の仕込みも進み、仕込直後から上槽手前までの醪がずらっと並ぶようになりました。
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 明治蔵の甑(こしき)は、蔵の食堂や休み場のすぐそばです。
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朝食前に蒸し始めたお米は、朝食後の仮眠をとっている杜氏さんらの横で蒸し続けられます。
 
 
 ところで、昭和蔵と明治蔵では造っているアイテムが異ります
醪の管理操作の画面でも、醪の品温グラフを見ると温度帯がはっきりと異なります。
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明治蔵で造っている吟醸酒は低温でじっくりと醸されているのがわかります。
その為、明治蔵の温度コントロールはより細かく正確にしなくてはなりません。
それを可能にするのがタンク周りの冷水ジャケット!!
これに時間設定で冷水を流せるようになっています。
例えば、1時から2時まで1時間だけ冷水をタンクの周りに流して冷やすとか。
 
  
 
麹室(こうじむろ)も純米酒用と吟醸酒用を作ると二部屋あります。
今は吟醸酒用の麹を造る麹室主体の時期となっています。
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 12月半ばからの大吟醸の仕込みを前に、麹蓋(こうじぶた)が出番を待っています。
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「一麹、二モト、三造り」 皆さんはこの言葉聞いたことあるでしょうか?
簡単に言えば、酒造りにおいて大切なってくる順番のことなんです。
 
 
一番大切になってくる「麹」
菊姫の中でも純米酒と吟醸酒の麹の作り方は異なります。
となれば、蔵によっての麹の作り方はもちろん違って当たり前です。
菊姫が大吟醸の麹造りに麹蓋を使うのは細かい温度管理ができるといった点などがありますが
蔵によってそういった方針が異なるので、麹の作り方で蔵のやり方が見えてくる場合があります。
蔵見学に行かれる方などはそういった方向から蔵を見るのも新しい面が見れて面白いかもしれませんね。