08/03
「穂肥え診断時の吉川調査」
7月の終わり、山田錦の「穂肥え(ほごえ)診断」の時期を迎え、
2回目の圃場調査のために特A山田錦産地の兵庫県吉川町を訪れました。
今年は曇りの時が多かったですが、それでもとても暑いです。
例によって、昼間の休憩は長めにして、少しでも涼しい早朝や夕方近くを中心に圃場調査に廻ります。
途中で、スイカの差し入れを頂いたり、休憩に誘われたりと、生産者の方々にもいろいろお世話になりました。
今回の調査は、株の栄養状態と、幼穂(ようすい:穂の赤ちゃん)の大きさをみて
最後の施肥判断(穂肥え診断といいます)を行う重要な時期の調査です。
ヨウ素液を使って栄養状態を確認します。
特に、幼穂は1.0㎜以下ですと、0.1mm単位で判別しないと正確な判定ができません。なかなかコツのいる作業です。
最終日、3日目は、村米の方々を対象に、「姫と語る会 穂肥え診断会」を行いました。
メンバー全員が作業に携わるので、穂肥診断会の前には、幼穂の大きさの違う株を使って訓練です。
穂肥診断会では、診断作業を待つ間、生産者の方がお互いの情報交換をしたりと賑やかです。
今年の出穂は平年より少し早い傾向がありますが、秋勝りに向け生育は順調です。
10月中旬まで、天候が良いことを願って、産地を後にしました。