01/22
「~原料米分析~粗タンパク」
精米も終わりが近づいてきました。
年も明け、作業が落ち着いてきたところで、今期の入荷玄米や精米した白米の粗タンパクを集中的に調べる事にしました。
先ずは、下準備です。
お米はサンプリングが難しいです。大きなロットの中のほんの一部だけ取っては、なかなか「真の値」が読み取れません。
例えば、特定の白米ロットの場合、白米水分の推移チェックなどで、定期的に何回かサンプリングしているので、それらの残りをすべてよく混ぜ合わせて、平均的なサンプルを作成します。
玄米ロットでは、入荷の際に平均的なサンプルを作る作業をしています。
玄米、白米あわせて350点ほどのサンプルを測りますが、特に正確に測りたい70点に関しては、事前に、荒粉砕、ミキサーによる粉砕と、2段階での試料粉砕までして下準備の完了です。
粗タンパクの分析には、様々な機械が必要なので、石川県農林総合研究センターに行ってきました。
毎年、おじゃまさせて頂き、粗タンパクを測る機械を使わせて頂いています。
粗タンパクを測る機械は2種類あります。
一つは、ケルダール法という分析を行う機械で、正確な分析ができますが、とても時間がかかります。
ケルダール法は、前日の前処理、1晩置いてからの加熱分解、といった分解作業を経てようやく分析装置での分析ができます。
もう一つは、近赤外法という分析を行う機械で、少し精度は落ちますが、とても迅速な分析ができます。
近赤外法は、お米を非破壊で専用のセルに入れた状態で、分析装置での分析ができます。
二人で2カ所に分かれ、各々のサンプルを3日間かけて分析しました。
これらの結果をもとに、次年度に向けた考察を行います。