09/07
「ひやおろし発売!」
大変お待たせいたしました。
石川県内では9月8日より 菊姫純米ひやおろしを発売開始致します。
【ひやおろしとは?】
冬の厳寒期に造り、蔵内でひと夏越して熟成させ、秋口に程よい熟成状態となったところで詰めて出荷するお酒を「ひやおろし」といいます。
【菊姫の「純米ひやおろし」】
菊姫のお酒の中では比較的熟成が軽めで、原酒ながら柔らかく飲みやすいお酒です。
ラベルには季節感漂う杜甫の「登高」という詩を添えました。古来中国では重陽の節句(旧暦9月9日)に手近な山に登り、菊の花を浸したお酒を飲むことにより厄払いをする「登高」という行事がありました。
今では、私たちの日常生活とは縁遠くなってしまった重陽の節句ですが、今年は「登高」にちなんで「純米ひやおろし」を味わってみる、というのは如何でしょうか。
◎【29BY純米ひやおろし 味わいコメント】
色調は透明感のある淡いイエローゴールド。
香りはやや控えめながら、若々しく爽やかな印象となっています。酵母に由来するメロンを連想する果実の香りを中心に、カッテージチーズ、笹の葉のような爽やかな香りもかすかに含まれ、それらが絶妙に調和しています。
口に含むと凝縮された米の旨味を感じ、酸味によって爽やかさとしなやかさが加わります。
その後は旨味、甘味、酸味と相まって豊かな味わいが口中に広がり、後味にもこの良いバランスの味が長く続きます。
ひと夏を経て、若々しくフレッシュな状態から、熟成によって味の落ち着きと奥行き感が出てきています。
熟成酒としての香味の複雑性などはまだ出てきていないため、「兵庫県三木市吉川町産特A山田錦」という良質米由来の旨味・エキス分が素直に感じられます。
好みもありますが、飲み頃温度は10℃前後がよいでしょうか。ある程度冷やしたほうがジューシーな旨味を素直に味わえると思います。
味乗り良く濃醇な酒質のため、氷を入れてロックで飲むのもお勧めです。